大規模な山林火災が発生した岩手県大船渡市で、森林の被害状況を把握する岩手県の調査が報道陣に公開されました。

29日の調査は県の林業関係者や国有林を管理する三陸中部森林管理署から45人が参加し、13班に分かれて行われました。
調査対象範囲は民有林およそ3400ヘクタールで、被害状況は衛星画像の解析と実際に現地に足を運び確認する現地調査で行われています。
被害状況は最も被害が大きい「激」から「小」までの4段階があり、エリアごとに認定してきます。
このうち三陸町綾里の石浜地区の山林に入ったグループは根元から2メートル以上の高さまで焼損した木を対象木とし、エリア内の被害を調査しました。

(菊池伸裕さん)
「相対的に見てここの地番については『大』という判断をして」

調査は5月8日から始まっていて、10月をめどに完了する予定です。

(菊池伸裕技術特命参事)
「きちんと調査をして、その結果を今後の事業の導入とかそういものにつなげていければと思っています」

また、大船渡市は大規模山林火災の避難所となっていた県立福祉の里センターを30日閉鎖すると発表しました。

避難者の仮設住宅への転居が進んだためで、これで大船渡市内の全ての避難所が閉鎖となります。