全国で続発する特殊詐欺被害。この被害防止につなげるため島根県警と銀行が協力、詐欺に使われた口座情報などを共有し被害の解明と防止にスピード感を持って取り組みます。
28日、島根県警と山陰合同銀行、島根銀行の2行は特殊詐欺などの被害防止に係る協定を結びました。
島根県内の詐欺は、今年に入って先月までにオレオレ詐欺などの特殊詐欺が34件およそ2億6780万円、SNS型投資・ロマンス詐欺は18件およそ1億324万円の被害が発生しています。
こうした詐欺被害の防止につなげるため、島根県警と2つの銀行は特殊詐欺などの事件で振込先として利用された口座情報や詐欺により口座から現金が引き出された日時や場所などの情報を共有します。
島根県警察本部 刑事部組織犯罪対策課 藤田浩二 次長
「金融機関と情報共有することによって、今まで警察に届け出されていない、被害に遭われている方をすばやく警察で把握できるようになる」
また今回の協定には、金融機関社員がATM利用者へ声掛けをし、注意喚起を図ることも盛り込まれています。
山陰合同銀行 リスク統括部金融犯罪対策グループ 宮廻光則 グループ長
「警察と詐欺手口の共有、地元の金融機関と手口の共有をし、お客様への周知を今まで以上に強化していきたい」
島根県警と金融機関との協定は今回が初めてで、28日から運用が始まります。