28日は「伊予かすり」を考案した鍵谷カナの命日です。愛媛県松山市内では慰霊祭が行われ、子どもたちや市民らが伊予かすりの文化に触れました。
鍵谷カナのふるさと、松山市西垣生町では、毎年、命日にあたる5月28日に「鍵谷祭」が開催されていて、功績をたたえる頌功堂では地元の住民らがカナの遺徳をしのんでいました。
伊予かすりは、鍵谷カナが江戸時代後期、藁屋根のふき替えの際、縄でくくられた部分が白くなり模様ができているのを見て考案したと伝えられていて、岡山の備後、福岡の久留米と並ぶ「日本三大がすり」として発展しました。
地元の公民館では、伊予かすりによる地域活性化に取り組んでいるプロジェクトの大学生らが企画した藍染め体験が行われました。
また、このプロジェクトの学生に教わりながら地元の中学生がデザインした伊予かすりの布が、28日、この鍵谷祭で展示されました。
(松山大学3年・山本あいさん)
「『藍染めきれい』とか通りがかった人も『何これすごいね』とか、ちょっとでも垣生っていいなとか、すごいなと思ってくれたんじゃないかと。(伊予かすりが)少しでも、今後どうしたら良いか気になる存在でいてほしい」
鍵谷祭には屋台も出店されていて、地元の子どもたちで賑わっていました。
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