宮崎県内は、平年より14日早く5月16日に梅雨入りをしましたが、一方で、梅雨と同じように、大雨などをもたらす台風が今年は未だ発生していません。
いま、どういう状況であるのか、発生数など今年の台風はどうなるのか、MRTのテレビやラジオで天気情報を担当する気象予報士の野田俊一郎さんに話を聞きました。

野田俊一郎 気象予報士


27日未明の雲の様子を示している衛星画像です。
梅雨前線の雲が長く連なっているのがわかりますが、この雲の様子を4月からずっと動かしてみます。

そうすると、「何か」ができていないことがわかります。
大体、春のうちに南のほうで台風が発生してお伝えするものなのですが、今年はまだ台風1号ができていません。
すぐに台風を発生させるような雲も、現在、南の方にはない状況です

このため、5月中に台風ができる可能性は低くなっています。

台風1号の発生が遅い順に並べてみると、すでに去年(2024年)の5月25日よりも遅くなっていますので、今年は7番目よりも遅くなり、2016年以来、久しぶりに6月以降での第1号ということになりそうです。

ただ、遅い年でも、台風は平年の25個前後くらいはできいて、九州南部には3個前後が接近しています。
年間を通してみると、台風の数は変わらないので、6月以降、台風に毎年と同じように注目していかないといけないということになります。

※MRTテレビ「Check!」5月27日(火)放送分から再構成