親が育てられない赤ちゃんを匿名でも預かる「こうのとりのゆりかご」いわゆる「赤ちゃんポスト」へ2024年度に預けられたのは14人でした。
熊本市の慈恵病院が2007年5月に開設して以来、約18年間で合わせて193人が預けられたことになります。

熊本市の発表などによりますと、2024年度の14人について、全員が生後7日未満の早期新生児で、大半は自宅や車内などで孤立出産しています。そして、6人は精密検査など何らかの医療行為を必要としたということです。また、父母などの居住地について、熊本県内は1件で、預けに来た人と接触できずに分からないケースが2件ありました。

熊本市の大西一史市長は「孤立出産や出産直後の長距離移動に伴う母子の生命の危険といった課題は依然として残されている。今後も相談体制の充実や内密出産制度を含めた、より良い支援制度のあり方について国に要望していく」とコメントを発表しています。