保育士や幼稚園教諭を対象に、南海トラフ地震を想定した対応訓練が行われました。BCP=「事業継続計画」を策定するための訓練で、参加者たちは様々な出来事に悩みながら、子どもたちの命を守る方法を考えました。

高知市保健福祉センターで開かれた訓練には、幼稚園や保育園、認定こども園の関係者ら45人が参加しました。保育、幼稚園現場でのBCP=「事業継続計画」の策定に向けた取り組みで、日本災害救助支援機構が講師を務めています。訓練は南海トラフ地震が発生したという想定で、緊急地震速報や大津波警報が発表されます。子どもたちの命をどう守るのか、迎えにきた保護者に引き渡すべきなのか、参加した保育士や幼稚園教諭たちは次から次に示される様々な出来事への対応に悩みながら、真剣な表情で訓練に取り組んでいました。

(参加者は)
「自分の保育園と照らし合わせながら足りないことがいっぱいありすぎて、落ち着くことが大事だと思いました」

日本災害救助支援機構は、「今回の訓練はBCPの基礎的なもの。実際に災害が起きたら何が足りないかに気付くための第一歩にしてほしい」としています。