青森県板柳町にある戦国武将の石田三成とゆかりがある「アカマツ」。町の文化財にも指定されていますが、この冬の大雪で複数の枝が折れる被害があり、26日に折れた枝の伐採作業が行われました。
板柳町深味地区の屋敷跡地に根を張る樹齢400年を超える「アカマツ」。関ヶ原の戦いに敗れた石田三成の子孫が移り住んだ当時、屋敷に植えたものとされていて、その歴史的価値から2004年に町の文化財に指定されました。
島元萌々子 記者
「私が腕を広げた時の長さが約1.5mです。樹齢400年を超えると言われるアカマツの幹の周囲は、約2.8m、高さは約20mあります。高さ10mのあたりを見てみますと、枝が折れた痕が幹に痛々しく残っているのが分かります」
26日は折れた枝の伐採作業が行われました。
町によりますと、2025年1月に枝折れ被害が住民からの連絡で判明しましたが、“豪雪”のため確認と対応が難しい状態が続いていました。
板柳町 生涯学習課 平澤昂陛さん
「今回の雪害で折れてしまったということは、大変残念なこと。生き残った部分のアカマツを保護していければ」
石野地区にある「サワラ」と「イチイ」にも枝折れ被害が確認されていて、町が指定する文化財の管理には難しい側面もあるといいます。
板柳町 生涯学習課 平澤昂陛さん
「個人の所有者ということになっていましたので、あくまでも管理するために、せん定などを行うことになった時も、所有者にお願いをしておりました」
町では新しく「町文化財管理等補助金」を設け、文化財の保護に務めるとしています。