平成・令和を駆け抜けて 閉城迫る広島城 「木造復元」目指して

1994年(平成6年)南側の「二の丸」が江戸時代の姿に木造で復元されました。2006年(平成18年)には「日本百名城」に選定されました。

現在「三の丸」エリアの整備も進められており、2025年(令和7年)3月には、飲食店や物産館などが入る文化商業施設がオープン。さらに、広島城や近世の広島の歴史・文化をテーマとした、新たな博物館施設の整備も進んでいます。

およそ70年前に再建され、広島の復興と発展を見守ってきた広島城天守。閉館が迫る中、広島市は有識者でつくる検討会議で「木造での復元」を前提とする方針を示しています。目指すのは、現在はない小天守2棟を含めた天守群全体での復元です。今後も検討を重ね、12月を目途に大まかな方針を市に提案する予定です。

国宝であった、かつての姿を取り戻せるのか。400年に渡り歴史を紡いできた広島城の、これからが注目されます。