高校生のスポーツの祭典、県体が24日から3日間にわたって行われました。インターハイや四国大会を目指し、およそ4800人が熱戦をくりひろげました。
30競技が行われる2025年の県体は、雨のなか幕が上がりました。初日はこの雨の影響でソフトボールなど6競技が順延となりました。
(高知国際高校3年 小島百桃 選手)
「これまで支えてくれた家族、仲間、先生方に感謝し、この3日間、全力で戦い抜くことを誓います」

春野陸上競技場では陸上競技が行われ、選手たちは雨と風のなか力走します!

風向きがすぐに変わるコンディションの中、選手たちは追い風と向かい風を気にしながらの競技となりました。午後になると雨と風はさらに強まり、サッカーはボールが転がらない状況でした。室内でもインターハイや四国大会をかけた熱戦がくりひろげられます。


バスケットボール男子1回戦に、2024年U18日本代表に選ばれた澤近一颯選手擁する高知学芸が登場。澤近選手は相手のシュートのリバウンドから1人でドリブルで攻め上がりそのままゴールを決めきるなど、得点を重ねチームの勝利に貢献しました。

(高知学芸高校2年 澤近一颯 選手)
「高3生のために1・2年が声を出してバスケットをプレーできるかが大事だと思うので、そういう部分でチーム一丸となって、応援してくださる方もチームメイトも含めて全員で戦いたいです」

高知学芸は26日の準決勝で高知に敗れましたが澤近選手は、2024年大きな刺激を受けた世代別代表に再び選ばれることを目指し、進み続けます。
前日の雨から一転、朝から青空が広がった25日の春野陸上競技場。特に盛り上がりを見せたのが女子100メートルです。高知農業3年で県記録を持つ岡林沙季選手と2024年の国民スポーツ大会少年女子Bで優勝した高知農業1年の妹、結衣選手が登場しました。


強い日差しが降り注ぐ中、2人は他の選手を寄せ付けず予選を突破し、そろって決勝に進出します。4月の大会では妹の結衣選手が勝利していますが、県体ではどちらが勝つのか?

姉の沙季選手が妹の結衣選手を100分の3秒差で制し、優勝を果たしました。

(高知農業3年 岡林沙季 選手)
「勝ったんですけど、結衣のおかげの勝ちかなと『ありがとう』って。『一緒に戦ってくれてありがとうって』伝えたいです」

(高知農業1年 岡林結衣 選手)
「次は勝つからな~!」

姉妹対決は6月14日から開かれる四国大会へ舞台を移します。
県立武道館で行われた柔道では、畳の上で力強い技の攻防が繰り広げられました。

中でも圧倒的な強さを見せたのが男子66kg級、岡豊3年の安岡快晟選手です。3月の全国大会で2位となった安岡選手は初戦、得意の内股で技ありを取ると、その後 絞め技で一本勝ちを収めます。

準決勝も安岡選手の投げ技が炸裂。
(リポート 遠藤弥宙 アナウンサー)
「両者組み合って釣り手も引き手も持ちました安岡選手。場外際の攻防です。中へ引き込んでここで背負い投げ!技あり」

そのまま袈裟固めで一本勝ちし、決勝に進みます。迎えた決勝は、弟、嶺選手との兄弟対決となりました。

開始1分、快晟選手は巴投げで有効を獲得すると、今度は背中を持った快晟選手、後ろへの足技で技ありのポイント。そして試合時間が2分半を過ぎたところで…。

(リポート 遠藤弥宙 アナウンサー)
「足払いから内股!一本勝ち。安岡選手が見事インターハイへの切符を手にしました」
足技で相手の体勢を崩してから、得意の内股できれいな一本勝ちです。
(岡豊高校3年 安岡快晟 選手)
「初戦から決勝戦まで自分の柔道を貫き通すことができました。全国大会はみんな組み手のレベルが高いので、それに負けないように練習に取り組んでいます。“日本一”目指して一戦一戦頑張っていきたいと思います」

2025年のインターハイは7月23日(水)に開幕し、中国地方などで行われる予定です。
