高知県の清流・四万十川で、25日夜、地元の川漁師も「見たことがない」というほど大きな“スッポン”が捕獲されました。通常の5倍ほどの大きさです。

こちらが、捕まった“巨大スッポン”。体長およそ約42cm、重さはなんと4.7kgです。

市場に出回っている一般的な養殖スッポンが「重さ1kg前後」ということで、この4.7kgの個体は、ほぼ5倍の大きさです。実際に横に並べてみると、その違いは圧倒的です。

見つかったのは、四万十川の下流域・四万十市山路(やまち)地区。長年、川漁師を営む山崎隼志(やまさき・じゅんじ)さんが、25日夜に行った漁で、この“巨大スッポン”を捕らえました。

ウナギを狙って、餌をつけた針を川に沈めて引き上げる「延縄漁」をしていたところ、その針にかかっていたという巨大スッポン。山崎さんも「これほどのサイズは見たことがない」と言います。

◆川漁師・山崎隼志さん
「延縄に食いついていたウナギがいたんですけど、そのウナギにスッポンが食いついていました。四万十川が豊かなので、餌がいっぱいあって、そのためにスッポンが大きくなったんじゃないですかね」

四万十川の生態系に詳しい、「道の駅 よって西土佐」によりますと、もともと四万十川にスッポンは生息しておらず、姿を見るようになったのは30年ほど前から。流域で養殖されていたスッポンが逃げ出し、自然繁殖したということです。

スッポンの繁殖力は強く、駆除が追いつかないことから「よって西土佐」では、仕方なく「天然のスッポン」として扱っていて、高知県内外の料亭などが購入しているということです。

四万十川に現れた“巨大スッポン”は、希望する知人に引き取られる予定で、鍋にするということですが…その量は10人前以上になるんだとか!