ロシアとウクライナの和平に向けた協議が進展しない中、アメリカのトランプ大統領はロシアのプーチン大統領に強い不満を示し、追加制裁を科す考えを改めて表明しました。

ウクライナでは24日夜から25日にかけ、ロシア軍が300機近いドローンやミサイルおよそ70発を使った大規模攻撃を行い、全土で13人が死亡しています。

こうした事態を受け、トランプ大統領はプーチン大統領に強い不満を示しました。

アメリカ トランプ大統領
「プーチンがやっていることが私は全く気に入らない。多くの人を殺している。彼にいったい何が起きたのだ」

その上で、ロシアに追加制裁を科す考えを表明しました。

トランプ氏は3月末にもプーチン大統領に不満を示し、追加制裁として、ロシア産の石油を買う国からの輸入品に関税をかける考えを示していました。

こうした中、ウクライナのゼレンスキー大統領は、軍や国境警備隊の兵士ら303人が帰還したとし、トルコでロシアと合意した「1000対1000の捕虜交換が完了した」と発表しました。

ロシア側は、捕虜交換後に長期的な和平に向けた条件をまとめた文書案を提示するとしていますが、強硬な立場を示すものになりそうで、停戦に向けた進展は厳しいとみられます。