3つの死の惨状 ガザ現地スタッフ「国際社会の力が必要」

NPO「地球のステージ」 桑山紀彦代表
「(ガザは)『爆撃による死』と、『病気が治らない死』と、『飢える死』、この3つの死にさらされている。これまでの人類で経験したことのないような、地獄絵図が広がっていると思います」
こう語るのは、医師としてガザの病院に支援に入ったこともある、NPO代表の桑山さん。今も現地の医師らと連絡を取っています。
桑山代表
「(入院中の)子どもがバラバラになっているご遺体とか、乳飲み子がすすだらけになっている状態とか、そういったもの(動画など)が送られてくる。病院はもう安全ではないということです」
NPOの現地スタッフからも、防弾チョッキを着て惨状を伝える声が届きます。

NPO「地球のステージ」 ヌール・マンスールさん(21)
「(今回の攻撃で)ガザ地区の75%の人々が避難させられた。しかし安全に避難できる場所がない。あそこに病院があるが、ここも最近2回攻撃されて、友人も殺された」
兄のモハマッド・マンスールさん(29)は、3月にイスラエルの攻撃で死亡したジャーナリストです。その遺志を継ぎ、ガザの現状を世界に発信する活動を始めたのです。

兄の遺品のカメラで撮影したという写真に映った長いおさげ髪の女の子は、避難していたテントへの空爆で傷つき、病院に運ばれた時には息絶えていたといいます。
ヌール・マンスールさん
「伝えたいのはガザでの人道に対する罪です。この侵略と包囲を止めるために、国際社会の力が必要です」
悲痛な叫びに、国際社会は応えることが出来るのでしょうか。














