イスラエル軍が「トランプ計画」実行宣言 住む場所追われるガザ市民

2025年5月18日、イスラエル軍は1月以降では最大規模の地上侵攻を開始。避難民のテントや病院なども無差別攻撃を受け、18日だけで140人以上が死亡しました。
ガザ市民
「ネタニヤフが私の息子にミサイルを撃ち、頭を粉々にした。息子は天使のように寝ていたのに」
トランプ大統領就任直後のつかの間の停戦の後、3月から再び攻撃を始めていたイスラエル。

イスラエル ネタニヤフ首相(21日)
「ガザに残る者を全員武装解除させ、我々は『トランプ計画』を実行する」
「トランプ計画」とは、住民をガザから移住させ再開発するという、トランプ大統領が主張した構想でしょうか。

ガザ地区のうちイスラエル軍は、すでに8割の地域について「立ち入り禁止」や「避難命令」の対象とし、住民らを移動させようとしているのです。
住む場所を追われ、逃げこむ場所もなく追い立てられる人々は...

ガザ市民
「どこに向かっているのかわからない。子どもとも、生き別れてしまった」
さらに、ガザ市民を追いつめるのが深刻な食料不足。
イスラエルは、2か月半にわたって支援物資の搬入を阻止していたのです。WHOによれば、この間に少なくとも57人の子どもたちが栄養失調で死亡しています。
国際社会の非難を受け、イスラエルは19日、限定的に物資の搬入を許可。しかし、その物量は約200万人のガザ市民の命をつなぐには、全く足りません。
集まった人々を銃で威嚇しながら、物資を配布する異常な事態が続いています。