“備蓄米2000円”で「価格二極化?」 楽天・随意契約に意欲

さらに、小泉大臣が頼ったのは、楽天グループの三木谷社長です。

小泉進次郎 農水大臣
「ネット販売も含めて様々な流通の形を模索していかないと」

楽天グループ 三木谷浩史 社長
「(備蓄米を)直接おろしてもらって販売していくことが行えれば、一つの突破口になる」

三木谷社長は随意契約に参加してネットで備蓄米を販売する意向です。

ーー(目標は)5㎏でいくら?
楽天グループ 三木谷浩史 社長
「我々の方は大幅な利益をあげようということはない」

基本的に玄米で保管されている備蓄米。白米にするためには精米作業が必要となりますが…

楽天グループ 三木谷浩史 社長
「(備蓄米を)精米機とパッケージにして買っていただくことも出来るのではないか」

玄米で売る場合、精米機とセット販売する案もあるようです。

ただ、都内のコメ店の店主は備蓄米を精米する難しさをこう語ります。

山菊米穀店 雨間瑞秀 店主
「去年もしくは古いおコメだとすれば、ある程度、負荷をかけるか弱く2回かけるか、結構、技術がいる。『家庭用の精米機でやれ』と言われても、なかなか上手く精米できないんじゃないか」

新米と備蓄米では水分量が異なるため、精米の加減を調節するのが難しいと話します。

また、小泉大臣が言う“2000円の備蓄米”が流通した場合、「価格の二極化」が起こるとみています。

山菊米穀店 雨間瑞秀 店主
「ある程度、高い値段で今の段階で契約している業者が結構いる。(高い値段で)契約したものを安く出せない。価格が高くなってしまったブランド米と価格の安い備蓄米と、どちらかではないか」