5月18日~19日、天皇皇后両陛下の長女・愛子さまが、能登半島地震で被害を受けた石川県を訪問された。公務で被災地を訪問されるのはこれが初めて。被災地訪問は、皇室の重要な務めであると同時に、「日本赤十字社」で勤務される愛子さまにとって、“ライフワーク”ともいえる公務。記者の同行取材を通して見えたのは、上皇さまの代から脈々と続く被災地への向き合い方と、ボランティア活動への思いだった。
地元は“愛子さまフィーバー”


いたるところで「愛子さま」コールが響く。訪れる土地土地で住民が沿道を埋め尽くしていた。どれだけ心待ちにしていたのかがうかがえる。
愛子さまは、2日間の日程で、七尾市・志賀町を訪問された。2024年元日の地震で、震度6強~7を記録し、災害関連死を含め70人が命を落とした場所だ。発災から1年半が経ち、復興状況を視察するのが今回の目的。愛子さまは、ボランティア受付センターや仮設住宅などを訪問。仮設住宅の集会所では、健康維持のための体操をする被災者らと交流された。

