島根県益田市で22日、23日と相次いでクマと思われる動物が目撃され、島根県が注意を呼び掛けています。

クマらしき動物が目撃されたのは、島根県益田市にある石見空港周辺の県道と県立万葉公園です。

23日の朝、万葉公園管理センターに地元住民から「22日の午後7時半ごろ、空港周辺の道路から蟠竜湖に方に通常サイズのクマ1頭が移動するのを見た」と連絡がありました。

また、別の住民から、同じく23日の朝、万葉公園管理センターに「公園内ふれあいの牧円形デッキあたりで小グマ1頭の目撃情報があった」と連絡があったということです。

これを受け23日、島根県西部農林水産振興センターと益田市の職員が万葉公園周辺を確認しましたが、クマの痕跡はなかったということです。

島根県は、石見空港の風の丘広場、梅林の丘および自由公園に注意喚起の看板を設置、また、万葉公園では園内パトロールや園内放送などで注意喚起を図るとともに、遊歩道を封鎖、目撃情報があった円形デッキ付近に捕獲用の檻と監視カメラを設置しました。

石見空港周辺では毎年、クマの目撃情報が寄せられていますが、今年に入ってからは初めてということです。

県は26日に万葉公園で再度、痕跡の確認を行うとともに、今後、パトロールを強化することにしています。