ことしの平和記念式典で広島市は、去年に続き平和公園全体で入場規制を行うと発表しました。

被爆80年のことしの式典は、午前5時から9時までの間、去年同様、原爆ドーム周辺も含めた平和公園全体で入場規制を行います。

入場口で手荷物検査を行うほか、参列席に入る場合は、金属探知検査をします。混雑を避けるため、探知機の検査場所は2か所に増やします。

また、去年「長時間並んで参列をあきらめた」という高齢者の声を受け、高齢者や被爆者、遺族など配慮が必要な人たちのための「優先入口」を設けました。

去年同様、公園内には拡声器やプラカードなどの持ち込みは禁止となります。

広島市 市民活動推進課 中村伸司 課長
「安心安全な式典とするためには、平和公園全体を規制する必要がある。ただちにデモを規制するという意図ではない」

またことしの参列要請は、式典の開催を知らせる「通知文」を送る形式に変更しました。ロシアやパレスチナなど日本と外交ルートがあるすべての国と地域のほか、式典参列の意向があった台湾を含む、196の国と地域に23日、送付したということです。