■ボクシング 世界ライトフライ級王座統一戦 寺地拳四朗〇(7回TKO)京口紘人●(1日 さいたまスーパーアリーナ)

プロボクシングWBA世界ライトフライ級スーパー王者の京口紘人(28・ワタナベ)と、WBC同級級王者・寺地拳四朗(30・BMB)の王座統一戦が行われた。

2012年6月20日のWBC世界ミニマム級王者の井岡一翔とWBA同級王者の八重樫東以来、約10年ぶり2度目の日本人世界王者同士による統一戦。1ラウンドは寺地が左ジャブからの右ストレートと得意のパターンでリズムを作ったが京口も寺地のパンチに合わせカウンターを狙うボクシングでお互い流れをつかませない戦いとなった。

3ラウンドに入ると京口は持ち前のパワーを生かした近距離戦に持ち込もうと前に出てきたが寺地が左ジャブで前進を許さず懐に入らせなかった。5ラウンドの開始1分、寺地はジャブからの右ストレートで京口からダウンを奪った。寺地がラッシュをかけて倒しにいったが京口が耐えた。そして残り1分、寺地がラッシュの疲れを見せると京口がその隙を見逃さず倒しにかかったが今度は寺地が耐えた。

7ラウンド、ここまで左ジャブから右ストレートと自分のボクシングに徹してきた寺地が終盤に右ストレートで京口からダウンを奪った。レフリーがすぐに試合を止め、寺地のTKO勝ち。10年ぶり2度目となった日本人同士の2団体王座統一戦を制し寺地が世界でも8人しかなしえていない4団体統一王者に一歩前進した。