“東京の大動脈”JR山手線がきょう、始発から全線で運転を見合わせ、通勤の足を直撃しました。原因は架線の断線で、JR東日本は「施工不良の可能性がある」としています。
報告
「都内の車両基地には、山手線の車両がたくさんとまっています」
時刻は午前7時半すぎ。本来なら、多くの利用客を運んでいるはずの通勤時間帯です。
山手線はきょう、内回り・外回りの全線で始発から運転を見合わせました。その後、安全の確認がとれ、運転を再開しましたが、利用客およそ25万人の足に影響が。
山手線の利用者
「本当はもう30分ぐらい前に着いているはずだったが、電車が来なくて遅れてしまった」
発端はきのう夜…
車掌
「パンタグラフから火花が出ている」
車掌からの報告があり、山手線・外回りの運転を見合わせ。点検の結果、一部車両のパンタグラフに損傷が確認されたうえ、新橋駅付近の架線が断線しているのが見つかりました。
原因は何なのか、JR東日本の説明はこうです。金属でできた架線と別の装置の接触面が熱を持ち、架線が断線。切れた架線が垂れ下がり、そこを電車が通過したことで、車両のパンタグラフも一部が損傷しました。
鉄道の専門家は。
高木亮 工学院大学教授
「(架線)はそれなりの太さがあるもので、そういうのが垂れ下がっているところに時速70キロとか、そのぐらいのスピードで列車が突っ込んでくるわけで、それは(パンタグラフも)曲がる。暗くなってからの時間帯でこういうことが起きているので、運転手さんが切れた架線を目視するのが難しかったということはあるかもしれない」
なお、JR東日本は架線が断線した原因について、去年11月に行った工事で施工が不十分だった可能性もあるとみて調べているということです。
注目の記事
【 山本由伸投手 】中学時代のチームの後輩は「並レベルの選手に見えていた、本当にあの人?(笑)」出身の東岡山ボーイズの選手たちは「山本選手みたいに世界を代表するピッチャーになりたい」【ワールドシリーズMVP】

強度行動障害のある28歳息子と初めて離れて暮らす決断 「自分たちが世話が出来なくなる前に」両親はパニックに対応できる施設を6年間探す...届いた「受け入れ可能」のメール

“ニセ警察官”から記者に詐欺電話「保険が不正使用されている」“だまされたふり”続けるとオンラインで事情聴取も… 詐欺手口の全貌

爆買いした戦闘機、その後どうなった? 膨張する“防衛費”国民生活への影響は【報道特集】

思春期中学生の10人に1人 朝起きられないのは「怠け」ではない~中高生に増える起立性調節障害~「当事者親子の声」

「骨が折れやすい難病」9歳の少年 YouTubeで出会った“憧れの先輩” 骨が折れても――始まった挑戦と、亡き母の思い









