仙台市の八木山動物公園で、かつてゴリラが飼育されていた施設が解体されるのを前に、飼育施設の中を見学できるイベントが開催されました。
会場の「旧ゴリラ舎」には開始前から参加者の行列ができていました。

参加者
「6年前は1か月毎日通っていた。ドン君とローラちゃんの思い出に浸りたい」
「寂しいよね。動物園だと必ずここに来ていたから」
旧ゴリラ舎では、1971年からオスのゴリラ「ドン」が飼育されていて威厳のある表情で訪れる人の人気を集めていました。

ドンは2019年推定50歳、国内最高齢で死にその後、旧ゴリラ舎は使用されていませんでした。

旧ゴリラ舎の解体工事前に、ゴリラや施設の思い出を振り返ってもらおうとイベントが企画されました。
参加した人たちは、施設の様子を写真に収めたり、ゴリラがよくいた場所に腰をかけたりして楽しんでいました。

参加者
「こんな感じでお客さんを見てたんだなって。ゴリラと一体になった思い」
ゴリラの飼育を担当していた職員が当時の思い出を披露しました。
八木山動物公園 元ゴリラ飼育担当・飯田雄一さん
「私が初めてゴリラの担当になったときには、ゴリラがそばにいたのでミルクをコップでやったときに、手が震えていたことを思い出しました」

旧ゴリラ舎は、すでに閉館しているは虫類館などとともに再整備され、アフリカのサバンナや森を再現したエリアに生まれ変わるということです。
