役割を終えた山口市役所の旧庁舎で、歴史を振り返ります。アートの展示やワークショップなどのイベントが、23日から始まりました。
山口市役所の旧庁舎で始まった「さようなら旧市庁舎プロジェクトハシヲワタス」。テープカットならぬ結ばれた2本のひもを解く「紐解き」で、スタートしました。
このプロジェクトは、山口大学教育学部の校舎として建ち、5月6日に役割を終えた旧庁舎が解体されるまでの間、市民の思い出の地として有効活用することが目的です。山口大学や県立大学、山口情報芸術センター・YCAMなどが企画しました。
記者
「私が今座っているのはかつて山口市長が使っていたいすです。旧市長室ではサンデー山口の過去の記事を見ることができます」
映画が上映されているのは、市議会の議場。かつて市内にあった映画館の軌跡をたどったドキュメンタリー作品 Afternoteを、議員の席に座って見ることができます。
来場者
「歴史のある建物の中でこういう現代アートの活動がされていてすごい見てて楽しかったです」
別の来場者
「空間が今作ろうと思っても作れない空間を生かして作品展示されてるのですごいおもしろかったです」
山口市や、旧庁舎の歴史を振り返る展示もあります。
伊藤和貴市長
「ある意味では山口市の歴史そのものを学ぶ、そういったミュージアムにもなっているそんな印象を受けましたのでぜひ市民の皆さんに来てもらえたら」
期間中は、およそ30人のアーティストによる現代アートの展示や、ワークショップなどのイベントが予定されています。「さようなら旧市庁舎プロジェクトハシヲワタス」は6月1日まで、山口市役所の旧庁舎で開かれています。