5月17日の楽天戦で勝利したソフトバンクは、翌日のサヨナラ勝利で勝率を5割に戻し、少し勢いがついてきた。17日に先発した大関友久投手は、6回を被安打3の1失点、7奪三振と好投を見せ3勝目。その試合の翌日、練習に入る前に大関投手が話していたのが、メンタルパフォーマンスコーチ伴元裕さん39歳だ。一緒に試合を振り返り、良かった点と、次への課題を共有していた。
今年からチームに加入した伴さんの役割は、メンタルの取り組みを通して、より良いパフォーマンスを発揮し、チームの競技力の向上に繋げること。5月3日から、ベンチに入り、試合中も選手の話に耳を傾け、ポジティブな言葉を声に出し、チーム全体を盛り上げている。
大関投手「メンタルが自分の強み」

大関投手は、試合展開が思い通りに進まずイライラした時に、気持ちをどう整理すれば良いか、試合中のベンチで伴さんに聞いたそうだ。
まず、そもそもどうしてイライラしているのか、その要因を探る。そして、イライラしている自分自身を受け入れる。また気持ちが乱れていることで、疎かになっていることや、雑になっていることがないかを、確認する。

大関投手は、実際に大事な場面で少し時間を置き、深呼吸をすることで、心を落ち着かせた。昨シーズンから心理学に関する本なども読み、考え方のスキルを身に付けている大関投手は、伴さんとも頻繁にコミュニケーションを取っている。目標設定の仕方や、目の前のやるべき事がはっきりするというのだ。自分の感情と行動をコントロールすることが、勝負強さに繋がっている。

「メンタルが自分の強みのひとつ。良いパフォーマンスを出し続けたい」と笑顔で語った。