去年11月に瀬戸大橋の上で列車が立ち往生したトラブルを受け、同様の状況を想定した訓練が行われました。

訓練はJR西日本と四国が合同で行ったもので約170人が参加しました。

去年11月に発生した、JR瀬戸大橋線で架線が切れ、瀬戸大橋の上で列車が長時間立ち往生したトラブルと同じ状況を想定。乗客を短時間で安全に避難誘導する手順を確認し、実践します。

(訓練)
「車両点検を行った結果、2号車のパンタグラフが破損、および車両停止位置から後方の架線が断線しています。前途運転不能のため、救援列車の要請を行います。」

去年11月のトラブルでは、乗客を避難させる非常用のはしごが見つからず、約6時間にわたり閉じ込められました。訓練では、救出用の列車を横付けさせ「渡り板」と呼ばれる足場で乗客を誘導させました。

(JR四国 四之宮和幸社長)
「きょうはスムーズにいったと思っていますが、あらためて社内できょうのやりとりをふり返り、反省すべき点があったら次回の訓練の中でも生かしていきたい」

JR西日本とJR四国は、今後も乗客の安全確保に向けて、協力体制の強化に努めたいとしています。