小中学校の図書館を “平和発信の場” にしていこうと、南風原町で21日、図書館司書向けの勉強会が開かれました。

勉強会は、「図書館から発信する平和学習」をテーマに、戦争と平和に関する展示を充実させるための手法を紹介するものです。

▼上山中学校 大城邦夫教頭
「(慰霊の日の展示を)司書だからやらないといけない。 “6月が近づく、憂うつ、どうしよう” 」「自分がガチガチになったらできないんですよ。もっと気楽に考えてやってほしい」


講師として登壇した上山中学校の大城邦夫教頭は、亡くなった人の写真を使わなくても、県公文書館などが提供する航空写真を使ったり、平和祈念資料館が貸し出している当時の日用品や武器などを展示したりすることで、戦争の実相を伝えられると話しました。

▼三和中学校 学校司書 花城美来さん
「だんだんマンネリ化というか、私自身アイデアがあまり浮かんでこなくて大変だったので、いかせたらいいなと思いました」


▼南風原中学校 図書館司書 鎌田葉月さん
「生徒が “6月に図書館に来たら心が重くなる” という声もあったんですね」「残酷な写真を使わなくても、平和は伝えられるということを学べたので取り入れて展示していこうと思います」


また大城教頭は、戦争の時期は地域によって異なるとして、6月23日にこだわらず、「1年を通した平和学習に図書館を活用してほしい」と話しています。