およそ1年に渡って教育長が不在となっている高知県香美市。22日に開かれた市の臨時議会で新しい教育長を任命する人事案が提出されましたが賛成少数で不同意となり、教育長の不在が続くことになりました。
香美市教育委員会の教育長を巡っては、前の教育長の任期満了に伴い、新たな教育長を任命する人事案が2024年5月の議会に提出されましたが、賛成少数で不同意となりました。その後、市長と教育委員との間で教育長の候補などについて話し合われてきましたが折り合いがつかず教育長不在の状態がおよそ1年、続いています。
22日開かれた香美市の臨時議会には新たに、高知市の土佐塾高校の元校長を新しい教育長とする人事案が提出されました。市としては2回目の提出でしたが、採決の結果、賛成6・反対10となり賛成少数で不同意となりました。このため、香美市の教育長は引き続き、不在の状態となります。

(香美市 依光晃一郎 市長)
「どんな人を出してきても否決されるのではないか。反対した理由を議員から明確にしてもらって、その反対理由、議員が納得できる人物像をつくったうえで、人物像に叶う人を提案したい」

香美市は早急に教育長の候補を検討し、人事案を議会に提出する方針です。