21日は長野県内の各地で、ひょうの降ったエリアも少なくなく影響は農業にも及びました。

須坂市日滝の関谷豊和さん(77)のブドウ畑。
関谷豊和さん:「すごい、みんなこういうふうに枯れちゃって。折れちゃっている」
21日夕方に降ったひょうは、ブドウの枝や葉、房を直撃しました。
関谷豊和さん:「ひょうで穴あいちゃった」(葉が傷つくのは影響がありますか?)「あるある。色がつかない、味がでない、すごく大事なんだよ」

関谷さんによると、一房のブドウを育てるには枝には10枚以上の葉が必要だといいます。実がなり始めた房も…。
「これでしょ」(ここに本当は房が付いていた?)「本当はああいうふうに付いていたのが、こすれてなくなっちゃって」
定年を機にブドウづくりを始めて15年ほどだといいますが、こうした被害は初めてだといいます。
関谷豊和さん:「(収穫量は)2割は落ちるね、きっとね。がっくりなるね…もう定年で年しているから生活できればいいと思うが、それでもせっかくやったのでやっぱりね」
森記者リポート:「ひょうの被害はリンゴ畑でも起きています。枝先にはこのように小さな実が着き始めていますが、こちら、実に小さな傷がついています。ひょうが当たった痕だということです」
同じ須坂市内のリンゴ畑。
果樹農家は:「このへんだっていいのないですもんね…できれば(残したいのは)これ(中心果)なんですよね、5つ花咲いたうちの普通はこれを残すんだけど、これがだめだから、これを残したところで大したリンゴにならない」

21日のひょうは中野市や山ノ内町、小布施町など北信の広い範囲に及び、ブドウやリンゴ、モモなどの果樹を中心に被害が出ているとみられます。
県やJAが被害の程度や規模について調査を進めています。