人工知能のAIを搭載し、効率的なルートを自動で計算するタクシーとバスの運行が、山梨県甲斐市と市川三郷町で始まりました。

甲斐市で運行が始まったのは、AIオンデマンドタクシー「かいのり」です。

旧双葉町の北部地域を往来し、市は100か所以上の停留所を新たに設置しました。

利用するには事前の登録と予約が必要で、日時や目的の停留所を入力すると最短距離の運行をナビゲートします。

この地域を巡回する市民バスの利用率は1便当たりの1.37人と低迷していて、甲斐市は県の補助金を活用して、目的地まで最短距離で運行する新たな公共交通を誕生させました。

甲斐市 保坂武市長:
過疎化する地域で高齢者のためには、こういった身近にタクシー運用ができるように、ぜひ市民に活用してもらいたい。


このAIタクシーは2023年1月末までを実証実験とし、運賃は無料で、月曜と土曜を除き午前7時から午後6時まで利用できます。

市は効果を検証して本格的な運用を目指します。

一方、市川三郷町は、六郷地区で従来のコミュニティバスに代わり、AI機能を搭載した乗合いバスの運行を始めました。

4か月の実証実験を経て、最終的な運行形態を決定します。
