天皇陛下は、大阪・関西万博のために来日中のオーストリア大統領をお住まいの御所に招き、音楽の話などで親しく懇談されました。
きょう午前11時、陛下はオーストリアのファン・デア・ベレン大統領をお住まいの御所の車寄せで出迎え、にこやかに握手を交わされました。
宮内庁によりますと、大統領はあす、大阪・関西万博のオーストリアのナショナルデーのイベントに出席予定で、大統領は「オーストリア館にはベーゼンドルファーという有名なピアノメーカーのピアノが置いてある。このメーカーは1869年に日本とオーストリアが外交関係樹立したときに、当時のオーストリア・ハンガリー帝国の国王から明治天皇に贈ったピアノを作った」と紹介したということです。
陛下は「まさにベーゼンドルファー社製のピアノはここ、御所にもあります」と紹介すると、大統領は喜ばれていたということです。
また、陛下は今月末にウィーン少年合唱団のコンサートを鑑賞する予定になっていて、「楽しみにしています」と述べるなど、楽器や音楽の話題で25分間にわたり親しく懇談されたということです。
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