2月に大船渡市で発生した2度の山林火災で、森林の再生に向けて関係機関や団体で構成する協議会の初会合が開かれました。
被害を受けた森林の面積はおよそ3400ヘクタールに上るということです。

これは22日国や県、市などで構成する林地再生対策協議会で報告されました。
協議会によりますと、2月19日と26日の2度の山林火災で被害を受けた森林の面積は合わせておよそ3400ヘクタールに上るということです。

被害を受けたのはスギやアカマツなどの人工林が1700ヘクタール、広葉樹などの天然林が1500ヘクタールなどとなっています。
市の被害調査は7月ごろまでかかる見通しで、面積がさらに拡大する可能性もあります。
森林の再生には国や県、市で費用を負担する森林災害復旧造林事業を活用し、2028年度の完了を目指して今年度内に焼けた木の伐採などに着手する計画です。
一方で、被害面積が広大なことから、市では国が定める4年間の計画期間内に復旧事業を完了するのは極めて難しいという認識を示しました。

(大船渡市農林水産部 山岸健悦郎部長)
「これに対応するためには国の支援がどうしても必要になりますので、(計画)期間の延長と自治体負担へのさらなる財政支援を要望してきたいと考えております」
市では5月中に個人の山林所有者に対して書面での意向調査を送るとともに、説明会を開催して森林の再生に関して考えを聞く方針です。