今月16日、岡山市北区芳賀の岡山県工業技術センターで、爆発性のある物質が発見されたと、きょう(22日)岡山県が明らかにしました。

岡山県によりますと、5月16日午前、岡山県工業技術センター内の実験室に置いてあるアルコール洗瓶の中に白色半透明の少量の固形物が確認されたということです。

通常、アルコール中に固形物の発生は考えられないことから、今月19日から固形物の簡易分析を行ったところ、翌日、爆発性のある物質「過酸化アセトン」が含まれていることがわかりました。

過酸化アセトンは、アセトン、過酸化水素水、塩酸、硫酸などから生成される物質で、爆発性があるということです。

このため、関係者への聞き取りを5月21日から行ったところ、この物質が何者かによってつくられた疑いが出てきたことから、警察に通報し、現在、警察による現場検証が行われているということです。

現時点で、職員などへの被害は確認されていないということです。

警察は爆発物取締罰則違反の疑いの容疑で捜査を行っているということです。