「本当に他人事ではない」命を預かる現場で栄養士・保育士の対応は

愛媛県東温市にある保育園が取材に応じてくれました。こちらには43人が通っていて、そのうち0歳児の3人に離乳食を提供しています(取材当時)。

小規模保育園むぎの穂・出原大 園長
「我々はやはり子どもたちの命を預かる仕事なので、本当に他人事ではなくて、ミスが無いように、できる限りいろいろな連携を取り、より食の安全にみんな意識が持てるようになったと思う」

栄養士は園児のアレルギーや家庭での食事状況などを保育士から聞き、調理師に伝えます。

栄養士
「年齢など子ども1人1人によって食べられるもの・食べれないものや、食材の大きさも違うので、保育士づてに保護者に聞いてもらうなど、子ども1人1人に合わせた給食を作るようにしている」

食材は原則、加熱します。また、手袋を着用し直接の接触も避けています。そして、検食などの事前チェックも欠かしません。

また、提供する際は、園児ごとのプレートにメニューを盛り付け、配膳ミスを防いでいるほか、食事中は保育士2人で園児3人をサポートしながら、1人1人ゆっくり食べさせます。

保育士
「少し大きかったら半分に切るなどする。調節しても噛みにくいものがある時は、水分を多めに与えたり、飲み込みやすいようなもの(食材)を調節したりしながらあげている」

保育士
「口の中に入れてちゃんと飲み込めているかを確かめてから、次の一口を入れるようにしている。あとは自分から食べたいという気持ちが出るように、少しスプーンを手前で待って、自分から口を出してもらえるようにしている」

そして、万が一の対応は…

小規模保育園むぎの穂・出原大 園長
「万が一、誤嚥みたいなことがあればどう対応したらいいかを、1年に1回必ず消防署員に指導してもらい、実地で訓練している」

子どもにあげるものは園長自ら試食