さくらんぼの本格的な収穫期を前に高い品質で生産と出荷を行おうと、研修会と広報活動の出発式が行われました。

「着果が多い品種の木は早めに摘果を実施し高品質生産に努めましょう」

山形を代表する果物、さくらんぼ。

県は全国的なブランドになっている山形のさくらんぼの品質をさらに高め、安定した生産を行おうと毎年この時期に研修会を開いています。

きょうはさくらんぼの生産地のJA職員や市の職員が集まり品質を保つための大切な作業「摘果」の方法を確認しました。

摘果は果実をまびくことで1粒あたりの品質を高める作業です。

県農業水産部 原田芳郎 果樹技術主査「双子果が多い場合はまず双子果から落としてもらう」

去年、発生が多かったのがこの「双子果」という現象です。

商品価値が低いため、優先的に摘果をしていきます。

今年は去年よりは少ないものの日当たりがいいところや枝先に多く発生しているということです。

県農産水産部 園芸大国推進課 深瀬靖 課長「一粒でも多く出荷していただくように管理していただくことが重要」

さくらんぼは去年、猛暑の影響で記録的な不作となり、今年の生産には一層力が入ります。

県はあさって作柄調査を行い28日に今年の出来について調査結果を発表する予定です。