かつて別子銅山として栄えた愛媛県新居浜市の赤石山系で自生し、国の天然記念物に指定されている「ツガザクラ」が見ごろを迎え、可憐な小さな花が訪れた登山客を楽しませています。

釣鐘のような形で、6ミリから7ミリの淡いピンクの花をつけるツガザクラ。
ツツジ科の高山植物で本来は、信州など標高2700メートル以上の高地に咲く花ですが、県内では、ここ赤石山系でのみ見られます。

国の天然記念物に指定されていて、ことしは、例年より1週間ほど遅く今月初旬から咲き始めたということです。

山頂付近が晴天に恵まれた20日、訪れた登山者らは、初夏の山肌を彩る小さくて可憐な花を楽しんでいました。

登山者
「とても楽しみにして来たのでうれしかったです」

「思ったより小っちゃくて可愛い花でぶら下がった感じがすごい可愛らしいです」

「毎年見てますけど可愛らしいですね。ずうっと後世に残せるようにほんとに大事にしてもろたらと思います」

市によりますとツガザクラは今週いっぱい見ごろということです。