山口県萩市は21日、老朽化で倒壊の恐れがあるとして市内の空き家1棟を解体する略式代執行を始めました。



国の「空家等対策の推進に関する特別措置法」に基づく略式代執行が始まったのは、萩市椿東の鉄骨造り7階建ての旅館です。

柱の亀裂や外壁がはがれるなど放置すると倒壊や住民や通行人に危険となる恐れがある状態です。

この日は職員が建物の周りに立ち入り禁止のテープを張ったり、表示板を設置するなどしていました。

市では建物が相続放棄により相続人が存在しない状況となったことから、略式代執行の実施を決めました。

市内には2021年の調査で2900件の空き家があり「倒壊など著しく保安上危険となるおそれがある状態」の「特定空き家」もこの建物を含めて6件あります。

萩市 土木建築部 中屋英典 部長
「本来は所有者の皆さんに実施していただきたいところですが、それが不可能なため萩市として安心安全確保のため、代執行を宣言し実施することと考えています」

今年度、解体に必要な調査設計をして来年度以降、工事に取りかかるということです。