子どもを追い詰めないために…5つのお願い

「フリースクール全国ネットワーク」などが、5月7日に発表した「子どもが『学校休みたい』と言った時の子どもを追いつめる対応に関する注意喚起の共同声明」には以下のように記されています。
「子ども『学校休みたい』と訴えてくれた時は心がストレスや不安でいっぱいの状態なので、まずはゆっくり休ませてください。大人も不安になると思いますが、まずは子どもの気持ちを最優先にしてください。理由を問い詰めたり感情的になって怒ったりすると子どもたちは心を閉ざして、例え登校しても勉強が身につかないどころか自己否定が強くなって自傷行為を行ったり、『消えたい』という思いをもつ子どももいます。子どもを命を守ることを最優先に子どもへの寄添いをお願いします」と書かれています。
共同声明では「具体的なお願い」として、以下の5つをあげています。
1 子どもが「学校休みたい」と言ったときに登校を強いない。まずは休ませてあげてください。
2 家庭がまず安心できる居場所であるようにしてください。
3 親の不安を吐き出せる安心できる場を確保してください。
4 相談は複数の機関にすることをお勧めします。先生方からの相談もお待ちしています。
5 学校の先生方へ 子どもたち、親たちの気持ちにご配慮をよろしくお願いいたします。無理な「学校復帰」「登校」の促しはお辞めください。
高和理事長は「学校を休んでいたら将来どうなるのか」「将来ちゃんと自立できるのか」という親の不安にも寄り添いながら、子どもたちを信じてほしいと訴えます。
NPO法人「はぁとぴあ21」高和正純理事長
「私たちはたくさんの不登校の子どもたちを見てきましたので、彼らはちゃんと大人になっています、そのことを知ってほしい。子どもたちの意志を大切にしていただければ、彼らは本当に前を向いて生きていこうとするので、そこを信じてほしい」