あいつぐ高齢ドライバーの事故

一方、福岡県内ではきのう、みやま市の信用金庫の店舗に73歳の女性が運転する軽乗用車が突っ込む事故も起きています。

相次ぐ高齢ドライバーの事故、どのようなことに注意すれば良いのでしょうか。

九州大学(交通心理学)志堂寺和則 教授
「高齢になると握力、踏力、足の踏む力ですね、こういったものも落ちてきますし、注意力も持続しにくくなってくる。自分の運転レベルがどれくらいか把握した方がいい。アクセルとかで昔ならなめらかに踏めてスピードもきれいにあがっていけたのが、がくんとなって乗り心地が悪い、そういうのがあるといつまで運転するか考えた方がいい」

天候や体調で運転を控える「補償運転」を推奨

警察では、「補償運転」という取り組みを推奨しています。

加齢に伴う身体機能の変化に応じて、自身の体調や天候、道路状況などを考えて、安全に運転することです。

具体的には、夜や雨の日は運転を控えたり運転は近所だけにしたりするなどです。

また、70歳以上のドライバーが免許を更新する際には高齢者講習の受講が義務づけられていて、75歳以上では認知機能検査も必要です。

高齢ドライバーは、講習などを通して自分の運転能力を確認し、不安があれば運転免許証の自主返納も考えていかなければいけません。