消防士は「暑熱順化」の訓練中

今年も熱中症に注意が必要なシーズンが到来しました。

こちらは筑紫野太宰府消防本部です。

19日に行われていたのは、本格的な暑さに耐えられるよう体を慣らす、暑熱順化のトレーニングです。

筑紫野消防署 指揮隊員 尾中栄菜 消防司令補
「特に太宰府は盆地ということもあって気温が上がりやすい地域になっています。そして熱い火災に向かって入っていかなきゃいけないっていうところで一般的な方よりももっと体は鍛えておかないといけないかなと思います。思いつく限り、自ら負荷を、雨合羽を着て負荷をかけたりとか、もっと重たい、呼吸器を背負ってとか、そういった負荷をかけて行うようにしています」

重さ30キロの重装備に雨がっぱで負荷をかける

トレーニングを始めたのは4月から。

週に3回、炎や熱から身を守る防火衣を着て30分のランニング。

しっかりと汗をかくことで、熱に対応できる体を作っていきます。

こちらは、防火装備や呼吸器など重さ30キロの装備を身につけて行う活動訓練。

体温を上げることを目的に、「雨がっぱ」も着て訓練しています。

筑紫野消防署 救助隊員 濵本侑哉 消防副士長
「雨がっぱを着るときつくなるタイミングが全然違います。暑さというのは一番の敵でもありますし、味方につけないとその現場で活動できないのでここまでする必要があるのかなと思っています」

去年、太宰府市は最高気温が35℃以上の猛暑日が62日に達し、日本記録を更新しました。

通常の暑さに加え、過酷な火災現場で活動する隊員が熱中症にならないよう、筑紫野太宰府消防本部では新たな対策を始めました。