先月、山口県長門市の川尻岬沖でミニボートが転覆した事故で20日、行方不明者2人を救助した男性4人に仙崎海上保安部から感謝状が贈られました。

感謝状が贈られたのはいずれも長門市の中平裕二さん(62)、大下貴朗さん(55)、岡藤甲記さん(52)、渡辺進さん(48)の4人です。

4人はミニボートが転覆し行方不明者がいるとの連絡を受け、漁船で現場に向かいました。浅瀬に立っていたりクーラーボックスにつかまって漂流したりしている30代の男性2人を見つけ、救助したということです。救助された2人は寒気を訴えていたものの、命に別状はありませんでした。

中平裕二さん
「すばやく人命を救助でき、誇りに思っています」

救助した4人は現場から15分ほどの場所で、磯焼けや放流した魚の調査をしていたということです。

川尻岬周辺は県内でも有数の魚釣りのスポットです。仙崎海上保安部の管内では過去20年間でミニボートの事故が7件、起きています。そのうち2件が今年4月以降で、今月7日にはミニボートが転覆し、高齢男性2人が死亡しました。

仙崎海上保安部交通課 梶原義明安全対策係長
「ミニボートに乗船する際の注意事項ですが、まずは救命胴衣の着用。海に出る際は気象、海象を確認してほしい」

仙崎海上保安部では海の事件や事故は118番に通報してほしいと呼びかけています。