ノーベル平和賞の選考を行うノーベル委員会のフリードネス委員長が広島・長崎訪問を検討していることについて湯崎知事は20日、「核兵器廃絶に向けた取り組みの後押しになる」と期待感を示しました。
ノルウエー・ノーベル委員会は去年、核廃絶を訴える活動を続けている日本被団協にノーベル平和賞を授与しました。
ノーベル研究所によりますと、日本被団協の受賞を受けて7月下旬に核軍縮や核軍備に関する催しを東京で開催する計画で、フリードネス委員長が広島と長崎を訪問することも検討しているということです。

湯崎知事は、フリードネス委員長がノーベル平和賞授賞式のスピーチで「核のタブーを守り続けるために努力しようではないか。私たちの生存はそれにかかっている」と述べたことに触れました。
その上で「核のタブーの重要性について改めて被爆地から発信してもらえれば、核兵器廃絶に向けた取り組みの力強い後押しになると考えている」と語りました。