愛媛の伝統工芸品「伊予絣」の発祥の地とされる愛媛県松山市垣生地区の小学校で、児童が綿花のタネ植えを体験をしました。

木綿から作られる愛媛の伝統工芸品・伊予絣、その原料となる綿花のタネ植え体験が行われたのは松山市の垣生小学校で、3年生の児童およそ140人が参加しました。

児童たちは、垣生公民館館長の中田浩一さんから伊予絣が完成するまでの工程について話を聞いたあと、綿花のタネの植え方について教わりました。

その後、地域の住人の手を借りながら鉢に土を盛るなどして、綿花のタネを植えました。

伊予絣を考案した「鍵谷カナ」が垣生地区で生まれたことにちなみ、子どもたちに地域の偉人に親しみを持ってもらおうと、垣生小学校と公民館が連携して毎年この時期に行われているものです。

(児童)
「楽しかった」
「(種は)ふわふわで冷たかった」
「大切に育てたい」
「いっぱい水やりして大きく育てたい」

(垣生公民館・中田浩一館長)
「綿の花を見たことのない方もいるので、それを育てて大きくなって、かすりの糸になるところまでを子どもたちに少しでも学んでもらいたい」

20日植えられた綿花のタネは、順調に育てば10月ごろに収穫される予定で、リースなどに加工されたものが児童に贈られます。