佐久地域の伝統食コブナの養殖に使う親ブナの出荷が行われました。

佐久市の県水産試験場では、産卵期の親ブナおよそ400キロが販売され、稲作農家や養殖業者30人余りが買い求めていきました。

親ブナは水田へ放たれ、来月にかけて卵を産み、ふ化したコブナは稲刈りの準備をする9月上旬には体長およそ5センチ、重さ5グラムほどに成長します。

養殖業者:「季節ものだから待ち望んでいる人は多いので、なくなるのは寂しいしそのために続けている」

生産者は50軒ほどと、20年前の3分の1以下に減っていて、養殖されたコブナはスーパーに出荷されるほか、甘露煮にして親戚に配られたりするということです。