犯罪の被害にあった人や、その家族、遺族からの相談を受けたり、支援したりする「おかやま被害者支援ネットワーク」の総会が、きのう(19日)、岡山市で開かれました。

総会には、「おかやま被害者支援ネットワーク」の加盟機関や団体の代表者、警察官らが出席しました。今年4月から新たに運用されているのが「多機関ワンストップサービス」です。犯罪被害者などのニーズを把握しやすくするため、関係機関の連携強化を目的にしています。

きのうの総会では、途切れない支援を提供する体制をとっていくため、岡山県内全ての市町村のネットワークへの加盟が承認されました。

(おかやま被害者支援ネットワーク 加藤裕司代表)
「継続的に、1年後、3年後、5年後、10年経っても、必要とされることには、相談にのっていただける。被害者の方が100%満足とはいかないにしても、8割ぐらいの満足度が得られるような体制にしたいなと」

ネットワークの代表を務め、自らも犯罪被害者の遺族である加藤裕司さんが講演し、経験をもとに取り組みの必要性や、課題などを訴えました。

「継続的に、安定的に暮らしていけるように、どうできますか」
「何だかんだと言っても経済的支援がないと難しいんですよ」

加藤さんは、被害者の心情を考えた支援の拡充が求められるなどと話していました。