南海トラフ地震などの大規模な自然災害に備えて支援物資を円滑に受け入れ、自治体に輸送するための訓練が高知市で行われました。

南海トラフ地震などの大規模な自然災害が発生した際、県は、国から受け入れた支援物資の保管場所と、応急救助隊のベースキャンプとしての役割を担う「総合防災拠点」を県内5つのエリアに設置することにしています。

19日は、中央西と高知市の拠点となる県立春野総合運動公園で訓練が行われました。訓練には県や高幡の5市町、消防などが参加。海からのルートで運ばれてきた支援物資を受け入れる手順と、要請のあった市町村に振り分ける手順を確認しました。

また、県の防災ヘリを使った物資の受け入れ訓練も行われました。この拠点には予備も含めて4つのヘリポートがあります。物資の受け渡しの際も状況によってヘリポートを使い分けることになっていて、事前に取り合う連絡が、その後の円滑な物資の輸送につながります。

(県危機管理部中央西本部 松井伸一 地域防災企画監)
「関係機関との訓練を重ねながら南海トラフ地震に我々も備えていきたい」

去年、南海トラフ地震臨時情報が発表された際には総合防災拠点を設置する準備が行われました。県は6月1日に高知市で開かれる総合防災訓練で関係機関との連携をさらに強化するとしています。