温暖な気候をいかして栽培されているサツマイモ「土佐紅」の収穫が始まっています。「日本一早い」という“秋の味覚”を全国に届けます。

収穫と出荷が始まっているのは、「土佐紅」というサツマイモ。その名の通り、鮮やかな紅色が目を引きます。

高知県香南市夜須町では5軒の農家が土佐紅を栽培しています。一般的なサツマイモと異なり、12月上旬に苗を植え、5月中旬から収穫を行うことから、「出荷が日本一早い」と言われています。収穫は16日から行われていて、19日も、土の中から次々と土佐紅が掘り起こされていました。

土佐紅は皮が非常に薄いため、収穫された後の選別、洗浄、出荷作業は一つ一つ手作業で行われます。

皮が薄い分、まるごと食べられるのが特徴で、炊き込みご飯や、バタースティック、ポテトサラダにするとおいしさが際立つということです。

(榎本優樹 アナウンサー)
「それでは、土佐紅のイモごはんいただきます。めっちゃおいしい!土佐紅の特徴のほのかな甘みと塩昆布の塩味が上手いバランスで合わさってとってもおいしいです」

JA高知県によりますと今年は、冬の寒さが春先まで続いたため、例年より少し小ぶりとなりましたが、味は例年通りのおいしさだということです。

(生産者 野島利和さん)
「若干小ぶりですけど、鮮やかな紅色は出ています。甘すぎないのでいろいろな料理に合いますけど蒸したイモにはらっと塩をかけて、土佐紅本来の味を味わっていただきたいです」

JA高知県では夜須地区で110トンほどの収穫を見込んでいて、県内をはじめ、関東や関西、北陸などにも出荷されることになっています。