19日、ウクライナ出身で山口県下松市に住むが古谷ニーナさんが山口県光市で講演し、平和の大切さを呼びかけました。

古谷ニーナさん
「学校でも病院でも図書館でも、子どもたちが遊ぶところでも、ミサイルが来て家と命も壊しています」

光ユネスコ協会の通常総会で、ふるさとの現状を話しました。

ロシアによる侵攻で、ウクライナではこれまでに1万2300人以上の民間人が死亡しています。3年以上たった今も攻撃は続き、終わりは見えません。ニーナさんは去年、前戦で大けがをした弟に会うためおよそ3か月、ウクライナに戻り、戦争の悲惨さを目の当たりにしました。

ウクライナの人々は、ふるさとや自由を守るために戦い続けているといいます。

古谷ニーナさん
「ウクライナ人は自分の家のために戦っているんですが、もうちょっと広く見れば道徳を守ったり、民主主義の国の価値観のために戦っています」

話を聞いた人たちは、平和への思いを新たにした様子でした。

ニーナさんは「ウクライナについて知り、考えてもらうことが戦争のない世の中を作ることにつながれば」と話していました。