買い⼊れた当時の約2倍に 備蓄⽶すらも⾼騰

こうした状況を受けて、政府もついに⾒直しに動きます。16⽇、政府は備蓄米の買い戻し条件の緩和を発表しました。

江藤農水大臣
「買い戻し期間を、原則5年に延⻑いたします。そして当⾯、買い戻しは⾏いません

この緩和策で、事態は改善するのでしょうか。

武信社長
「(買い戻し猶予期間が)5年ということになりますと、ある程度余裕をもった仕⼊れ⽅ができる。政府備蓄⽶を買える量が増える」

⼀⽅で、こういう問題もあります。

14⽇、政府備蓄⽶倉庫を視察した⾃⺠党の⼩野寺政調会⻑は、備蓄⽶の⼊札価格の現状について、政府が買い⼊れた当時の2倍ほどに跳ね上がっていることに⾔及しました。

小野寺政調会長
「国が儲けてどうすんだ。⼀定の価格で備蓄⽶が出せるような、そういうことも考えていかないと」

もともと政府が安く買い⼊れた備蓄⽶すらも、⾼騰する悪循環。

武信社長
「備蓄⽶の値段が下がれば、そして市場に7⽉8⽉に売り物が出てくれれば、それを合わせて、安いものの商品作りができる」

⼀⽅で、全国の農協を束ねる「JA全中」のトップからは…

JA全中 山野徹 会長
「今まで長年にわたり、⽣産コストを賄えていないような、極めて低い(価格)⽔準であった。決して(現状の価格が)⾼いとは思っておりません

果たしてコメの価格は下げられるのか。 政府与党内では、夏の参院選までに目途をつけたい、との声も上がっています。