コメの価格は、2024年の2倍という高止まりが続いていますが、政府は備蓄米入札の条件を緩和し、値下げにつなげたい考えです。果たして、コメは安くなるのでしょうか。
江藤農⽔⼤⾂「30万トン出しましたが、流通しません」
5月14⽇、⾃⺠党の⼩野寺五典政調会⻑が視察に訪れたのは、政府が備蓄⽶を保管している倉庫。
備蓄⽶を放出してもコメの価格⾼騰が続く現状に、危機感を募らせているのです。
自民党 小野寺五典 政調会長
「価格の⾼騰に何の原因があるのか。政府にしっかり確認をしていただきたい」

政府は、今年3月から現在までに31万トンの備蓄⽶を放出。しかし12⽇に発表されたコメの平均価格は、5キロ当たり19円しか下がっていません。
この状況に、江藤農⽔⼤⾂も…

江藤拓 農水大臣
「⾔い訳はしませんが、あまりうまくいってるとは思っておりません。30万トン出しましたが、流通しません。相変わらずスタック(⽬詰まり)しております」
備蓄⽶が、流通段階で“⽬詰まり”しているという分析。
実際の現場はどうなのでしょうか。備蓄⽶を扱う広島の卸売業者を訪ねると、政府が放出している備蓄⽶を買い付け、すでにそのほとんどを販売したといいます。

コメ卸売会社「食協」武信和也 社長
「2週間前には30袋あったんですが、今はもう3袋しかなくなりました」
ここでは政府の⾔う“⽬詰まり”は⾒られません。では何故、コメの価格は下がらないのでしょうか。