とさでん交通の経営基盤を強化できるよう、高知県と沿線の自治体が協調してコロナ禍で増えたおよそ12億円の債務の返済を支援することが決まりました。

厳しい経営状況が続くとさでん交通の経営安定化に向けて、濵田知事や路線バス、路面電車沿線の4市町の首長が県庁に集まりました。とさでん交通の債務はコロナ禍前におよそ25億円まで返済できていましたが、コロナ禍の影響で会社発足時と同じおよそ38億円まで増えています。会議ではとさでん交通の経営基盤を強化しようと、コロナ禍で増えた債務およそ12億円分について県と沿線市町が返済を支援することで合意しました。

(濵田省司 知事)
「(とさでん交通には)将来の持続的な交通体系の担い手として、役割を果たしていけるような取り組みを期待している」

県は6月の県議会で国の交付金を活用した財政支援の議案を提出する方針です。