14日、愛知県犬山市で航空自衛隊の練習機が墜落した事故。現場となった入鹿池は、地元の農業と深い関わりがあります。
(犬山市の米農家)
「入鹿池はやっぱりため池で農業に欠かせないんだけど…」

農業用水として犬山市や大口町、扶桑町などのコメ作りを支えている入鹿池は日本で二番目に大きい人工のため池です。江戸時代に作られて以来400年近く地域を潤し、世界かんがい施設遺産に登録されています。
6月1日から始まる田植えを前に米農家は…
(犬山市の米農家)
「一日も早い救助を祈ると同時に、油が心配。どういう影響が出るか。臭いがつくといかん。商品にならん」

心配と話すのは、池で確認された練習機の燃料とみられる「油」です。取水塔の周りには吸着マットが設置され池の外に出ないように対策が施されています。