たまげるほどの大きさと味のよさです。
山口県の萩・長門地域特産「萩たまげなす」の本格的な出荷が16日、始まりました。

「萩たまげなす」は「驚く」、方言で「たまげる」ほどの大きさと味のよさからブランド名がつけられました。
生産者が収穫した「たまげなす」が市場に持ち込まれ、大きさやキズ、形など出荷の基準が確認されました。
品種名は「田屋ナス」で1930年ごろから70年ごろにかけて、長門市の田屋地区で栽培されていた伝統野菜です。
萩市でも2003年に本格的な栽培が始まりました。
「田屋ナス」の中でも重さが500グラム以上で、質のよいものが「萩たまげなす」として出荷されます。
萩市では、3戸の農家がおよそ34アールで栽培しています。
大きく育てるために、1株から収穫するのは3本から5本です。
今シーズンは、開花時期の4月上旬に冷え込んだため育ちが心配されましたが、その後は天気に恵まれ例年どおりの出来ということです。
萩たまげなす専門部会 藤山伸幸 部会長
「今年もやっとこの日が来まして、今から出荷も順調にいくと思いますので、ぜひ皆さんに食べていただき、大きさで驚く、たまげる。そして味でもたまげてもらいたいと思います」
実はきめ細かくて甘みがあり、一般のナスに比べてアクも少ないため加熱するとトロリとした食感に変わるのが特徴です。
生産者
「焼きナスがおいしいですけど、はさみ揚げもおいしいです。大きさを生かすなら半分に切って油で揚げて肉みそかけるとかありますね」
7月上旬まで県内を中心に1万5000本を出荷し、600万円の売り上げを目指しています。